一乗谷館

一乗谷館・唐門(1997年8月)

交通:
JR福井駅徒歩約5分,京福バスターミナルより,浄教寺・鹿俣行きバス30分, 朝倉館前下車(1日13往復).
手前の朝倉氏遺跡資料館からは,1kmほどあります. ただし,資料館に寄って資料を入手しておいた方がいいでしょう.
歴史:
文明3(1471)年に, 朝倉敏景(孝景)が一乗山とその谷間をそっくり城砦化して以来, 天正元(1573)年に織田信長に滅ぼされるまで, 5代103年間にわたり繁栄した朝倉氏の本拠地です.
朝倉氏滅亡後は,柴田勝家が本拠を 北ノ庄に移したため, 廃虚となり土中に埋もれていましたが, 昭和42年からの発掘調査でそっくり掘り出され, 現在は国の特別史跡に指定されています.
遺構・施設:
唐門:
義景の菩提を弔うために,館跡に設けられた松雲院の正門です. 向唐門形式で,江戸時代前期の建築です.
館跡:
80m四方の朝倉氏の当主の館跡です. 東は山に接し,西,南,北には高さ4mほどの土塁で囲まれています. さらにその外側に堀がめぐらされています.
庭園跡:
館跡の周囲にある庭園の跡.湯殿跡庭園,南陽寺跡庭園, 諏訪館跡庭園,中の御殿跡. 特別名勝に指定されています.
復原町並:
一乗谷川を隔てた朝倉館の西側に, 整然と配置されていた武家屋敷や庶民の屋敷の並ぶ町並みが, 発掘調査で出土した石垣や礎石をそのまま用いて立体的に再現されています.
上・下城戸:
城下町の南の端と北の端に築かれた土塁の跡です. 上・下の城戸間は約2kmあります.
一乗城山:
遺跡の東部にある海抜436mの山で, 山頂に付近に「逃げの城」が築かれていました. 一の丸,二の丸,三の丸跡,千畳敷,観音屋敷などの遺構が残されています. また,堀切や堅堀も多数残存しています.
休館日:
資料館
月曜日,祝祭日(5月5日と11月3日は除く),年末年始(12月28日〜1月4日)
復原町並
月曜日,祝祭日の翌日,年末年始(12月28日〜1月4日)
入館料:
資料館:100円,復原町並:200円(1997年8月現在)

一乗谷館周辺地図 一乗谷館案内図

一乗谷川と館
背後は城山
館跡
湯殿跡庭園 復原武家屋敷の町並み

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