千秋楽

×琴錦(5-9)土佐ノ海○

土佐ノ海が当たって押し込み,琴錦が残すところをさっと引き落としました. 土佐ノ海は千秋楽で勝ち越しを決めました. 琴錦は場所中に足を痛めたということもあり,6勝9敗で終わりました. 今日の相撲もちょっと元気がありませんでした.

今日の水付け呼出しさん
西
幕内前半祿郎友太郎
幕内後半利樹光昭

序二段優勝決定戦で国東が金を破り,先場所の序ノ口優勝に続いて優勝を決めました. 先場所も,7番相撲が国東−金の全勝対決だったそうですね.

昨日十両優勝を決めた大善,今日は出羽平に破れましたが, 12勝3敗の十両優勝となりました.ものすごい久しぶりの幕内復帰となります. 和歌乃山も4枚目で10勝目を挙げましたので, こちらも久しぶりの幕内復帰の可能性が出てきました.

十両豊ノ海は,2勝13敗で終わり,ついに引退ということとなりました. 初土俵以来一日も休まなかったというのは立派ですね.

朝乃翔が突いて出ましたが突っ張り勝ったのは若ノ城. しかし,朝乃翔がいなして体を入れ替え, 若ノ城の張り手が空振りした機に一気に押し出しました. 幕尻14枚目でかろうじて勝ち越し決定です.

先に上手を引いていい体勢を作ったのは海鵬. しかし,舞の海が半身から徐々に体勢を挽回していき,左四つがっぷりとなりました. 2分近くの長い相撲になりましたが,舞の海が相手の下手を切り, 海鵬が上手投げを打つところを下手投げを打ち返して投げ勝ちました. 十両3枚目で9勝目.しかし,幕内復帰は微妙なところでしょうか.

大日ノ出が張り差しから一気の出足で五城楼を寄り切りました. 苦労の末に掴んだ新入幕で9勝目.五城楼は12枚目で6勝9敗. 来場所は十両ということになりそうです.

水戸泉が右で張って右上手. しかし,火華司が左はずでかまわず一気に寄って, 寄り切りました.水戸泉は10枚目で5勝10敗. どうやら来場所は残念ながら幕内の座を明け渡すことになりそうです. 火華司は,西十両筆頭で勝ち越し決定. 新入幕の可能性も出てきましたが,東に回るだけかもしれません.

肥後ノ海が低く当たって左上手,右を差して腕を返し, 小城錦のお株を奪うような速攻で一気に寄り切りました. 小城錦は11枚目で負け越し決定です.

敷島が出ていきましたが朝乃若がいなしておっつけて押し出しました. 敷島は初日勝ったあと14連敗という珍記録. 2枚目とはいえ,横綱と対戦しているとはいえ,1勝14敗. 大丈夫とは思いますが,場合によっては十両に落とされる可能性があります.

両者頭で当たり合い,貴闘力が突っ張ってから低い体勢で食いついて, 雅山を一気に寄り切りました. 貴闘力は,貫禄を見せつけて圧勝し,勝ち越し決定です. 雅山は二桁はなりませんでしたが,新入幕で7枚目で9勝6敗の好成績です.敢闘賞受賞.

魁皇が左からかち上げるように当たりましたが, 栃乃洋に上手も差し手も許してもらえず,ここで何と右から強烈な張り手一発. 館内がどよめきました. これで左差し,右上手も引けて,そのまま引きつけて寄り切りました. 魁皇10勝目を挙げました.久々の二桁勝利ではないでしょうか.

千代天山が立ち会いから両手で肩を叩きましたが, 出島がかまわず押し込んで寄り切りました. 千代天山にはいい相撲で締めくくって欲しいところだったんですが, この相撲はいただけません.しかし,二場所連続の敢闘賞受賞は立派ですね.

栃東が踏み込みましたが, 安芸乃島が低い体勢から揺するようにしてじわじわと押し込み, 押し込んで栃東がちょっと体勢を崩しかけたところで, 抱え込むような体勢から引き落としました.
何と二場所続けて11勝.来場所は大関挑戦の場所になりますね. 殊勲賞受賞で,三賞受賞回数も琴錦を追い抜きそうな勢いですね.
栃東は,序盤非常に期待したのですが,終わってみれば8勝7敗. 内容は悪くなかったんですが, もう一歩勝利をものにするための何かに欠けていたように思います.

寺尾が何年ぶりかで「これより三役」登場.
寺尾が突っ張っていなして,琴乃若を押し出しました. 今場所は元気でありながら星は上がりませんでしたが, 最後いい相撲で締めくくりました.琴乃若は今場所はぱっとせず, 6勝9敗で終わりました.筆頭まで落とされるでしょうね.

立ち会い貴ノ浪が突っかけて待った.
貴ノ浪が頭から低く当たりましたが,武蔵丸がスポッと二本入り, 右が深く入って腕を大きく返して一気に寄り切りました.武 蔵丸の完勝で4回目の優勝決定です.

欲求不満たまりまくりのひどい場所でしたが, 両大関の踏ん張りでかろうじて崩壊を免れたといったところでしょうか.