十四日目

○琴錦(16-17)貴ノ浪×

琴錦が当たって右を浅く差し左はずでぐいぐい押し込み, 貴ノ浪が一度は残しましたが,構わずさらにぐいぐい押し込み, 最後は右差し左下手で頭を低く貴ノ浪のお腹のあたりにつける格好で, 休まず一気に体ごと前に出て, 勘太夫もろとも貴ノ浪を土俵の下までぶっ飛ばしました.
この大一番に完璧な素晴らしい相撲を取りきりましたね. 貴ノ浪とは比べ物にならない気迫で圧倒しました.
次の一番で一差で追う土佐ノ海が敗れたため, 千秋楽を待たず7年ぶり2度目の優勝を飾りました. 平幕優勝2回は史上初です. 7年ぶりというのもなかなか珍しいんじゃないでしょうか. しかし,本人も言ってましたが, まさか再び優勝する日が訪れようとは正直言って予想していませんでした.

今日の水付け呼出しさん
西
幕内前半友太郎太助
幕内後半光昭秀行

若の里が残念ながら休場となりました.琴乃若は不戦勝でラッキーな9勝目です.

新十両雅山,大日ノ出を叩き込んで11勝3敗. トップ併走の部屋の先輩・和歌乃山が敗れたため,単独トップ.

千代天山が大碇を破って9勝目.新入幕が見えてきました.

時津海が右からの下手投げで水戸泉を豪快に投げ飛ばしました.勝ち越し決定です.

栃乃和歌は,難産の末に幕内500勝を決めてから,別人のようですね. 安芸ノ州を破って5勝9敗まで盛り返しています.

闘牙がもろ手突きから突っ張っておいて,さっと叩くと魁皇ばったり. 大声援の後押しも実らず,7勝7敗となっています.闘牙が何と7勝7敗. それほどいい相撲という印象は受けないのですが,予想外の大善戦です.

武双山が踏み込みましたが蒼樹山が突き起こし, 右はず左のど輪で一気に押し出しました. 蒼樹山,序盤は突っ張りに威力がありませんでしたが, 後半どんどん調子を上げて勝ち越し決定です.

両者バチンと当たり合って,安芸乃島がさっといなして出島を送り出しました. 安芸乃島,序盤は絶不調でしたが,なんとか持ち直して勝ち越し決定です.

両者当たり合って激しい突っ張り合いになりました. 千代大海が若干優勢に突っ張りましたが, 張り手にいったところで玉春日がこれをかわして形勢逆転. 突っ張ってからいなして送り出しました.玉春日勝ち越し決定です.

土佐ノ海が頭から当たりましたが,貴乃花が右を差して当たりを止めました. こうなってしまっては土佐ノ海には勝機なしか. 貴乃花がぐっと押し込んでおいて引き落としました.

武蔵丸の右差しを若乃花が振りほどき,腕を手繰ったりして動き回りましたが, 最後は武蔵丸が右差し左上手をがっちり引いて寄り切りました.
若乃花は琴錦を破ったものの,後半はやはりいまいちな感じです. ここにきて稽古不足が出ている感じです.