十日目

○琴錦(1-0)時津海×

琴錦が胸から当たるようにして,さっと右を差し,左も深く入って下手を引いて, 腰を落として一気に寄り切りました. 新鋭・好調時津海を,まったく問題にしませんでした.

西
幕内前半太助
幕内後半琴吉利樹

ダイジェストの解説は,三杉里親方でした.

突っ張りが好調の安芸ノ州に,琴稲妻が右を差して組み止めましたが, その後安芸ノ州がうまく取り,最後は寄り切りました. 琴稲妻は7敗目.後がなくなりました.幕内の地位確保が難しくなってきました.

白星がなかった湊富士. 頭をつけて低く攻める旭豊を小手投げに破り,ようやく初日が出ました.

役力士との対戦を終え残り全勝といきたい栃東ですが, 立ち会い当たることなく左に大きく変化しました. これによくついていった蒼樹山が, あとは一方的に突っ張ってそのまま押し出しました.

出島が頭からがつんと当たり,そのまま一気に魁皇を押し出しました. 魁皇の右ふくらはぎのテーピングが気になります.怪我してるんでしょうか.

千代大海が当たりからの突っ張りで琴乃若を一気に土俵際まで持って行きましたが, 琴乃若がかろうじて残して押し返しました. しかし,再度千代大海が押し込み, のど輪で押しておいてタイミングよく引き落としました.

武蔵丸が貴ノ浪をのど輪で攻め,スポッと二本入って武蔵丸が一気に寄りました. 最後は足が掛かって決まり手は切り返しとなりました.

旭鷲山が若乃花を引き落とそうとしたところで, 土俵にさっと手を突いてしまいました. 旭鷲山がそのまま相撲を続行したため, 力を抜いた若乃花を寄り切る形になりましたが, 伊之助さんがよく見ていてさっと軍配を若乃花に上げていました.
ダイジェストで見るかぎり物言いがついたわけではなさそうですが, 佐渡ヶ嶽審判長が場内説明をしていました.結構珍しいケースのように思います.
(補足)
ダイジェストでは放送されていませんでしたが, やはり確認のための物言いがついていたようです. 物言いがついたと言うことは, 微妙な掃き手を伊之助さんがよく見ていたということですね. 伊之助さんもたまには誉めておこう(^^;)

曙がもろ手突きから突っ張って出ていき, 玉春日を土俵際まで押し込み勝負あったかと思いましたが, 玉春日がのけぞりながら体を捻るようにしてつき落とすと, 曙はたまらず土俵の外に飛び出してしまいました.

若の里が始めて結びで取りました. 貴乃花を脅かすような相撲にはなりませんでしたが,貴乃花になかなか上手を与えず, ずいぶんとてこずらせました.しかし最後は上手を取られて投げ飛ばされました.