十四日目

三杉里の「準年寄」襲名が承認され,正式に引退を発表しました. 二子山・藤島合併前は若・貴キラー. その後は常に幕内上位にいる実力者でしたが,地味な力士でしたね.

小城乃花も「準年寄」が承認され,引退となりました.あららノーチェックでした. 十両8枚目で1勝しかしてなかったんですね.ちょっとショック…. 十両に低迷しながらも,何度も十両優勝するなど存在感をアピールしてはいましたが, もう一度幕に戻って活躍してもらいたかったんですけどね.

十両の闘牙がよく見てのど輪で攻め,朝乃若を突き出しました. 闘牙は西十両筆頭で勝ち越しです. 朝乃若は幕尻16枚目で千秋楽に勝ち越しを賭けることになりました.

入れ替え戦第二弾は,海鵬が左上手を引いてすぐに時津海を投げ飛ばしました. 海鵬は昨日今日と同じような勝ち方で7敗で踏みとどまっています.

時津海が負けたことにより,十両は安芸ノ州が11勝3敗で十両優勝を決めました.

水戸泉の叩きに乗じて,若の里が一気に押し出し勝ち越しを決めました. 今場所は番付運が悪かったけど,来場所はどうでしょうか. 上位に当たる位置まで上がってくるかな.

土佐ノ海が昨日の対戦で足首を傷め,靭帯損傷全治2ヶ月で, 今日から休場となりました.今場所はまた途中休場が多いですねぇ.幕内で5人目. それも力のある人ばかり(敷島も力のある人に含めていいでしょう) なので楽しみな対戦が少なくなって,つまらないですねぇ.

若ノ城が左上手を引いて喜んだところを,琴稲妻が右から強烈に掬いました. 鮮やかな掬い投げで,7勝7敗となりました.

栃乃和歌が左上手をがっちり引いて,濱ノ嶋を力強く寄り切りました. やっと3勝目と苦しい土俵ですが,今日の相撲はよかったですね.

出島が低く当たって押すところを,玉春日が踏みとどまって逆襲. さらに出島が押し返しましたが,玉春日が踏みとどまると,出島が引いてしまい, これに乗じて玉春日が押し出しました.両者9勝5敗です.

武双山が低く当たって左四つ. 栃乃洋の得意の左の差し手を殺すように, 武双山が右から強烈におっつけて押していき, そのまま強烈なおっつけで突き落としました.

千代大海がさすがに頭からは行かず, もろ手突きから手数の多い突っ張りで攻めましたが, 栃東が下からあてがって押し上げるように突っ張って一歩も下がりませんでした. しかし,ほとんど苦し紛れだと思いますが, 千代大海が頭を押さえつけるようにして叩き,栃東を土俵に這わせました. 最後は土俵際で右足一本でしたが,かろうじて残っていました.
これで千代大海は10勝目です.上位にも勝って,ようやっと二桁勝てましたね.

貴ノ浪が抱えこみにくるところを琴の若がさっと両差しになり, 頭をつけて攻めました.しかしさすがに攻めきれず, 貴ノ浪が肩越しながら右上手を引いたところで膠着状態になりました. 最後琴の若が出てくるところを貴ノ浪が上手投げ, すかさず琴の若が下手投げで応戦して投げの打ち合いになりましたが, 貴ノ浪の手がつくのが一瞬早く, 物言いがつきましたが行司軍配どおり琴の若の勝ちとなりました. これで11勝目です.敢闘賞は確実でしょうね.

曙が右からかちあげ,左からの突っ張りがぐいっと伸び,若乃花をふっ飛ばしました.

両者頭から当たり合い,武蔵丸が突っ張ろうとしたところ, 足が出ずに自滅するような格好で貴乃花に叩き込まれました. 昨日の千代大海と同じような相撲でした.
これで貴乃花の5場所ぶり19回目の優勝が決まりました.