十三日目

○琴錦(11-10)魁皇×

琴錦が右肩から当たって突っ張って二本入って, 土俵際まで押し込んでおいて下手投げ.魁皇を仰向けにひっくり返しました. 魁皇は負け越し決定です.
琴錦は,九日目の「八艘飛び」の着地のときに, 踵の骨が欠ける怪我をしてたんですね.

旭天鵬が両差しから出てくるところを,若の里が土俵際で逆転の右掬い投げ. 新入幕勝ち越しです.旭天鵬は今場所幕内登場5回目です.十両なんだか幕内なんだか.

頭で当たり合った後,出島がぐっと押しこみ,琴龍が回り込みながら叩きましたが, 出島がよくついていきそのまま押し出しました.3敗堅持です. もしかしたらもしかする?

濱ノ嶋がさっと左を引いて,そのまま休まず一気に出て,旭鷲山を寄り切りました. 勝ち越し決定です.

五城楼が徹底的に突っ張って,安芸ノ州が一瞬前廻しを引くも, かまわずさらに突っ張って,突き出しました. 五城楼は後半になって自分の相撲が取れてますねぇ.安芸ノ州は1勝12敗です.

頭のつけ合いから土佐ノ海が二度三度と叩きましたが,湊富士は落ちませんでした. 右四つの体勢になった後,土佐ノ海の巻き替えに乗じて湊富士が出し投げで崩して, 強烈な左のど輪でのけぞらせましたが,土佐ノ海が突き落としながら回り込んで残し, 体を入れ替えて頭をつけて押し出しました.

小城錦がもろ手でいきましたが,栃乃洋があごを引いて突進. しかし出てくるところを小城錦がさっと肩透かしを引くと, 栃乃洋の足が揃ってばったりと前に落ちました.両者6勝7敗です.

旭豊が立ち会い大きく右に変化して,右上手を引いて頭をつけました. 安芸乃島は変化にはあわてませんでしたが,相手に低い体勢になられて苦戦. 最後は土俵際で投げの打ち合いになりましたが,旭豊の上手投げに屈し, 額から落ちました.安芸乃島は4敗になり,一歩後退です.

千代大海が当たってくるところを貴闘力が頭で当たって左に変わって突き落とし. しかし,千代大海が土俵際でさっと振り返って,突っ張り合いになりました. この突っ張り合いを制して,千代大海がぐっと押しこみ, さらに突っ張っておいて叩き込みました. 千代大海新小結で勝ち越し決定です.貴闘力は4敗となり一歩後退です.

貴ノ浪が右から抱え込みにいきましたが,敷島が得意の右上手を引いて, 左の差し手を返して,貴ノ浪はあっぷあっぷ. 敷島の寄りを貴ノ浪が外掛けで残して,体を入れ替えて下手投げから寄り切りました. 敷島は,今日も勝ち越しならずです.

両者当たり合って若乃花がぐっと押しこみ,玉春日が残して押し戻しましたが, 若乃花が右前廻しをぐっと引きつけて玉春日の腰を伸ばし, 玉春日が回り込むのを追撃して最後は腰を落として寄り切りました.3敗堅持です.

武双山が頭から当たってもろ筈で押し込んだところを貴乃花が回り込みましたが, 武双山がすかさず頭で当たって左右と突っ張ると, 貴乃花は足を滑らせてすってんころりん仰向けの転がりました. 貴乃花のこんなぶざまな姿は珍しいですね.4敗となって一歩後退です.

武蔵丸がのど輪から突っ張って押し込み,曙が残すも,再び武蔵丸が突っ張り, 曙が再び押し返そうとしたところで, 左膝が入ってバランスを崩して左横に崩れ落ちました.

7人いた3敗が,一気に3人に減りました.優勝ラインが4敗にまで下がるかも.