十四日目

×琴錦(24-16)貴闘力○

琴錦は立ち会いの当たりがいまいちだったか. 立ち会い貴闘力に押し込まれ,これを突っ張り返して押し込みましたが, 土俵際で貴闘力に左の腕をちょっと手繰るようにして回り込まれると, つんのめるように土俵の外に落ちました. 今場所不調の貴闘力なので,大丈夫だろうと思いましたが,ついに負け越し決定.

勝った方が勝ち越しの一番.栃乃洋がもろはずで一気に琴の若を押し出しました. 今日は左の差し手にこだわりませんでした.

ねちねち攻める安芸乃島と湊富士の対戦. 安芸乃島が先に上手を引いて,低い体勢で湊富士を寄り切りました. 2枚目で勝ち越し決定です.

千代大海と蒼樹山の楽しみな対戦. この対戦が「楽しみ」と感じるようになるぐらい, 今場所の蒼樹山は一回り強くなりました.
千代大海が頭から当たりましたが,その後の攻めが出ない. 蒼樹山がもろ手で攻めて,いなして押し倒しました. 初の幕内二桁勝利.千代大海はまたまた勝ち越しお預けです. 新三役が見えてきて,ちょっと自分の相撲を見失いかけていますかね.

琴龍が両差しになりましたが,敷島が両方から極めました. 痛々しいテーピングの左肩ですが,多少よくなってきているようです. しかし,十分に極めることができなかったか, 琴龍が左から掬うようにしながら右足を飛ばして,右下手から捻り倒しました. 決まり手は珍しい二枚蹴り.幕内では26年ぶりだそうです.

魁皇がふわっとした感じの立ち会いでしたが,右上手をさっと引き, 左も差して,巌雄を寄り切りました. 場所の中盤ちょっともたつきましたが,やっと勝ち越しました.

土佐ノ海が低く当たって,武双山を一方的に突き放し,押し出しました. 土佐ノ海は9勝目.武双山は6敗となり,二桁勝利の可能性がなくなりました.

武蔵丸のもろ手からの突っ張りを,若乃花が下からあてがい, いなして回り込んでしのぎました. 若乃花が出てくるところを,今度は武蔵丸が土俵際で右へいなし, 若乃花がこれを俵にかかった右足一本でかろうじてバランスを取って残し, 武蔵丸が突っ込んでくるところをさっと今度は左に変わると, 武蔵丸はついていくことができず,土俵の外に飛び出しました.
右足一本で残しながら,次の攻めに備えてるんですよね.神業的ですね.

曙が突いてきたところを貴ノ浪がいなしましたが,曙は落ち着いて残し, あとは逃げる貴ノ浪を徹底して突き放し,押し出しました.