九日目

×琴錦(2-1)千代大海○

立ち会いは五分のぶつかり合いでしたが, 千代大海が先手を取ってどんどん突っ張りました. 琴錦の動きによくついていき,全く下半身が崩れず,押し切りました.

今日のダイジェストの解説は,秀ノ山親方でした. 十数年ぶりの出演らしいですが,「○○だね.××した方がいいね」って感じで, なかなか印象的な解説でした.

五城楼が猛然と突っ張りまくりましたが,旭豊が左四つ右上手に組み止めました.五 城楼がなおも強烈な右おっつけで攻めましたが, その反動を利用して(?)旭豊が豪快に上手投げで土俵にたたきつけました.

舞の海が頭から低く当たって,そのまま朝乃翔の足を取って, 土俵の外まで持っていきました.

琴稲妻−水戸泉のおじさん対決は,琴稲妻が動き勝って得意の肩透かしで決めました. 通算700勝です.

予想どおり激しい突っ張り合いになりましたが, 玉春日が押し込んだところを蒼樹山がうまく丸く回り込んで,叩き込みました. 「玉春日は足が出ないね.出ない」

星はあんまり上がってないけど今場所好調な琴の若ですが, 土佐ノ海が当たって下から押し上げて,一気に押し出しました. 土佐ノ海いい相撲で6勝3敗と盛り返してきました.

安芸乃島の立ち会いは,全く手をついていませんでした. 最初の立ち会いなんか,輪島とか北の湖とかの頃のような立ち会いでした. 2回目も土俵まで手が届かず,武蔵川審判長に注意され,3度目でやっと成立. でも,片手しかついていませんでしたが.
相撲の方は立ち会いさっと左を差して,巌雄を一気に寄り切りました. 巌雄ご苦労様です.

魁皇は安易に上手を狙っていくような立ち会いでした. 結局上手は取れず,敷島が左下手から右上手も引いて寄りましたが, 魁皇が土俵際でかろうじて回り込んで,突き落としました. 敷島は貴乃花に勝った一勝だけで,負け越し決定です. 「もう一歩だったのにね.惜しかったね」

武双山が立ち会い左を差して,押し込んですくい投げで若乃花を崩しかけましたが, 若乃花が上手投げで残し,土俵中央まで押し戻して,切り返しから押し出しました. 上手投げにいくと見せかけておいて,逆に切り返しにいったということのようです.

曙のもろ手突きを栃乃洋が逆に押し込みましたが,曙が突っ張りで逆襲し, 左下手右上手をがっちり引いて寄り切りましした. 腰の備えもよかったんじゃないですか.

五城楼が敗れたため,全勝の若乃花を2敗の曙がただ一人追う展開となりました.