五日目

□琴錦(11-29)貴乃花■

貴乃花が,先場所に続き,肝機能障害のため休場となりました. いつもは休場を渋る貴乃花ですが,今回はあっさり休場を決めたようです. 「体が動かない」とか言っていたようですし, これはもう,相当悪いんじゃないでしょうか.

肥後ノ海が出し投げで崩して,琴稲妻を寄り切りました.肥後ノ海はこれですね.

玉春日が右から強烈におっつけて,旭天鵬を突き落としました.

平幕唯一の全勝の湊富士相手に,北勝鬨が浅い両差しからうまく取って, すくい投げで決めました.

突っ張り合いから寺尾が両差しになりましたが,頭をつけ合った状態から, 旭豊の頭捻りが炸裂しました. 左で無双を切りながら,右で肘を抱えて捻っていましたね. 幕内では37年ぶりだそうです.

土佐ノ海が突っ張って出ていき,蒼樹山のいなしについていきましたが, 出ていったところをうまくいなして回り込まれ,今度は残せず押し出されました.

頭で当たって突っ張り合い. 貴闘力が,強烈なのど輪で栃東をのけぞらせておいての叩き込み. 栃東はたまらず右肘から土俵に落ちました. これで栃東が腕を痛めてしまい,休場の可能性も出てきました.

武蔵丸が突っ張って出てくるところを,魁皇が土俵際で回り込みながらの小手投げ.

千代大海がもろ手でいって突っ張りましたが,若乃花が左,右とおっつけて, 千代大海の突っ張りをしのぎ,右に回り込んで押し出しました. さすが若乃花,うまいですねぇ.
伊勢ノ海親方の解説によると, 千代大海は立ち会いの右からの突き離しがポイント. 若乃花が立ち会い左からおっつけて,これを外したのが勝因とのこと.なるほどね.

琴の若がうまく両差しになり,休まずガブって貴ノ浪を一方的に寄り切りました. 休まず出たのがよかったですね. 大きな琴の若に両差しになられては, さすがの貴ノ浪も十分に抱えることはできませんね.立ち会いが甘かったですね.

安芸乃島が土俵際で回り込んで出し投げを打ち, 曙が土俵際まで追いつめられましたが何とか残し, 安芸乃島をがっちりと捕まえて寄りました. 土俵際で安芸乃島がのけぞりながら粘り,打っ棄りを見せましたが, 曙がかろうじて寄り倒しました.しかし,曙は,あの寄り方じゃあ,前途多難かな.

今場所はもう,若乃花の優勝で決まりかな.貴乃花が不調の時は特に頑張りますしね.