六日目

○琴錦(12-19)武蔵丸×

武蔵丸が左差しを狙ってきましたが,琴錦はそうはさせず, 逆にうまく両差しになりました.武蔵丸が抱え込んでいたので, 琴錦が頭をつけて低い体勢になっていましたが,動けませんでした. ここで,下から揺さぶって武蔵丸を振りほどき, 下から押し上げるようにして寄り切りました.全勝の武蔵丸に土をつける殊勲の星です.

力櫻と五城楼は突っ張り合い,張り手の応酬となりましたが, 力櫻の方が押し込んでいましたね. 力櫻のカウンターが一発入って,五城楼が土俵に崩れました. 力櫻といえば,上手を取ってからの強烈な投げですが,こういう相撲もあるんですね.

蒼樹山が出島の出足を止めて突っ張りましたが,突っ張りながら下がっていました. 蒼樹山のいなしにも出島の下半身は崩れず,そのまま押し出し. 新入幕で5勝1敗は,立派ですね.

小錦が三杉里をがっちりと抱えて,胸を合わせて寄り切り. 六日目にして待望の白星.

魁皇と玉春日,立ち会いは互角でしょうか.玉春日が突き放せませんでした. 動きが止まったところで,魁皇が機を見て右四つになりました. 逆の四つとはいえ,こうなれば魁皇.寄り切りました.

寺尾が琴の若相手にいい動きがでました. 最後は,下手出し投げが相手を呼び込むような感じになり,土俵際でもつれましたが, 琴の若が落ちる方が早かったですね.寺尾はやっと初日が出ました.

土佐ノ海と栃東は,立ち会い当たり合いましたが, 土佐ノ海が当たってすぐに叩き込みました. 好取組を期待していましたが,あっけなく決まってしまいました.

武双山−剣晃は,最初の一番は,攻防のある,力を出し切ったいい一番でした. 同体・取り直しの一番は,剣晃がおもいっきりバチンと張っていきましたが, 武双山は動じず,突き落としました.

時間前から貴闘力がやる気満々.旭鷲山は立つ気はなく,いったん手をついて, 手を上げかけたのですが,ここで貴闘力がうまく誘いましたねぇ. 「おい,来ないのかよ」という貴闘力の挑発が,画面からもよく見て取れました. で,この挑発に,旭鷲山がまんまと乗ってしまいました. この時点で勝負あったですね.いやー,貴闘力うまいですねぇ.