千秋楽

今日の水付け呼出しさん
西
幕内前半進介安佐夫
幕内後半祿郎邦夫

今日の場内アナウンス行司さん
アナウンス補佐
幕内前半和一郎秋治郎
幕内後半善之輔勝次郎

優勝決定戦
行司呼び上げ
序二段未確認
幕下・前半木村誠司郎秀行 未確認
幕下・後半木村元基邦夫秀行

今場所5回目の満員御礼.終盤戦は完売目前だったように思いましたが, 結局休日しか満員御礼になりませんでした.

立呼出しの米吉さんが,本場所では今日の土俵が最後となります. また,三役呼出しの勝巳さんも定年退職となりますが, 休場のまま土俵を去ることになってしまいました.

当たりあって両者右差し.栃乃花が左上手を引いて前に出ていき, 十文字が土俵際で下手投げにいきましたが, 栃乃花が上手投げを打ち返して投げの打ちあいを制して投げ勝ちました.
十両筆頭の栃乃花が勝ち越しを決め,一場所での幕内復帰が濃厚です. 一方十文字は12枚目で5勝10敗.苦しい星勘定になりました.

大善が低く当たって突っ張り,大碇がいなして突っ張りましたが, 大善がさらに突っ張っていなし, 大碇が体勢を崩したところを押し出しました.
大碇は7勝してから3連敗で,悔しい負け越しとなってしまいました. 久しぶりの幕内での勝ち越しがそこまで見えていましたが, あと一歩及びませんでした.

貴ノ浪が右から張っていって左を差し, 玉乃島が下から押し上げるように攻めておっつけから右前廻しを引きましたが, 貴ノ浪が右から抱え込みました. 大きな玉乃島が食い付いて攻めましたが, 貴ノ浪が右から持ち上げるようにして寄っていき, 俵伝いに逃げる玉乃島を寄り切りました.
貴ノ浪は途中で足を痛めて後半黒星が続きましたが, 最後に勝って9勝6敗で終わりました. 玉乃島はようやっと勝ち方を思い出したようで, この地位では当然とはいえ大勝ちとなりましたが,12勝目はなりませんでした.

当たりあって琴光喜が右を覗かせましたが武雄山が差させませんでした. 琴光喜が突っ張りに切り替えて攻めましたが, 武雄山がのど輪で下から下から押し上げて攻めました. 琴光喜は応戦しながらじりじりと下がってしまい, 武雄山の力強い押しに琴光喜が土俵を割ってしまいました.
大勝ちが予想されていた琴光喜でしたが, 何と何と負け越しという結果に終わってしまいました. 武雄山は10勝5敗.来場所以降の巻き返しが期待できます.

北勝力が当たって押し上げるように突っ張り, 安美錦に何もさせず一気に押し出しました.
北勝力が後半頑張って,5枚目で7勝8敗という成績で終わりました. 予想以上の健闘と言えるでしょう. しかし,腰高の立ち会いはもうちょっとどうにかならないですかねぇ.

旭鷲山が両手を出す立ち会いから頭を下げましたが, 千代天山が押していくと旭鷲山が力なく後退して土俵を割りました.
千代天山は勝って5勝目.長らく維持した幕内の座から滑り落ちることになりそうです. 先場所大活躍の旭鷲山は,不戦勝の1勝だけという散々な結果となりました.

時津海が踏み込んでさっと左前廻し. 高見盛も右を差しましたが腕を返す体勢を作ることができず, 時津海がぐいぐいがぶるようにして前に出ていき寄り切りました.
時津海が千秋楽に勝って勝ち越しを決めました. 高見盛は技能賞を獲得しましたが,今日は技能を発揮できず完敗でした.

隆乃若が踏み込んでいきましたが, 栃乃洋が左を差して右おっつけで一気に押し込み隆乃若を一気に寄り切りました.
隆乃若はあと一歩で勝ち越しを逃しました. 栃乃洋は負け越したものの踏み止まって7勝8敗としました.

当たりあって土俵中央での突っ張り合い. しばらく互角の突っ張り合いが続きましたが, 土佐ノ海が左上手を引いて一気に前に出ていき,雅山を寄り切りました.
土佐ノ海が久々の二桁勝利としました. 今場所は安定した相撲が多かったんじゃないでしょうか. 千代大海の優勝が条件となっていますが,殊勲賞に名前が挙がっています.

若の里が踏み込んで左を差して右上手も引きました. 朝青龍が遅れて上手を引いて左四つがっぷりになりました. 若の里が先に仕掛けて上手を切りにいきましたが, 朝青龍が逆に両差しで食い付く形を作りました. しかし,こうなれば朝青龍かと思った瞬間,若の里が左から強烈に突き落とすと, 朝青龍が投げ飛ばされたように吹っ飛びました.
朝青龍は立ち会いからの厳しさが足りなかったように感じます. 取組の前に理事会の招集が決まっていたのでこの一番で覆ることもないと思いますが, この負け方は本人もガックリだったのではないでしょうか.
それはさておき,関脇で11勝,11勝,12勝. 今場所は勢いだけでない落ち着きも感じられ,大関昇進には異議ないところです.

千代大海が低く当たっていってさっといなして武蔵丸を横に向かせ, すかさず出ていき押し出しました.
前の一番で朝青龍が破れ優勝が決まっていましたが, しっかり勝ってビシッと締めてくれました. 昇進から21場所での大関初優勝は, 佐田の山の17場所を越える最も遅い記録となりました.
この一番は,昨日の朝青龍戦を越える25本もの懸賞がかかりました. 突然の大量懸賞は,一体どうしたことでしょうか.
終盤崩れてまさかの4連敗となった武蔵丸ですが, 首の神経(?)に異常が出ていたとのことです. 休むに休めない状況で,懸命に頑張っていたようですね.