千秋楽

今日の水付け呼出しさん
西
幕内前半和也太助
幕内後半幸司邦夫

今日の場内アナウンス行司さん
アナウンス補佐
幕内前半秋治郎勝次郎
幕内後半和一郎錦之助

立ち会いから潜り込もうとする智乃花を, 蒼樹山が突っ張って潜り込ませませんでしたが, 智乃花が後退しながら左を取ってさっと前に出て寄り切りました.
智乃花が千秋楽に勝ち越しを決め,関取の座を守りました. 7敗してから厳しい日が続きましたが, 自分の相撲を取りきって勝ち越しにたどり着きました.

頭で当たり合ったあと,朝乃若が腕を払い落とすように叩くと, 貴闘力がたまらず土俵に落ちてしまいました.
十両では5敗力士が二人相次いで破れ,貴闘力だけが残っていましたが, 勝てば優勝の一番で緊張もありましたでしょうか. 9勝6敗で8人が並ぶというとんでもない展開になってしまいました. 8人での決定戦も,9勝6敗での優勝も初めてということになります.

行司呼び上げ
一回戦玉力道寺尾 寿行琴吉
濱錦大碇
貴闘力武雄山
戦闘竜若兎馬 幸吉
二回戦濱錦玉力道 晃之助
戦闘竜武雄山 吾郎
決定戦濱錦武雄山

武雄山がトーナメント戦を制し,優勝を決めました. 9勝6敗という低レベルと大人数でモチベーションが上がらない力士も多かった感じで, 相撲内容が良くなかったですね. 特に一回戦は,じゃんけんか何かで決めた方が良かった感じですらありました.

時津海が立ち会いもろ差しから左下手右上手の体勢. 隆乃若が掬うようにして出ようとしたところを, 時津海が引き付けて持ち上げるようにしながら豪快に下手投げを打つと, 隆乃若が吹っ飛びました.
勝った方が三賞の一番は,時津海が制して技能賞を獲得しました. 初めての二桁勝利を11勝まで伸ばし,自信になったのではないでしょうか.

海鵬が立ち会い左前廻しを引きましたが, 琴ノ若が右をぐいぐいと差し込んでいき, 強引な肩透かしで海鵬を引き摺り落としました.
6連敗スタートだった琴ノ若が,後半盛り返して勝ち越しを決めました.

当たりあって若の里が左を差しましたが, 玉乃島が上手を与えず,玉乃島が右上手を引いて若の里が半身になる体勢で, 動きが止まりました. ここから玉乃島が左を差し込みながら前に出ていき, 右からの上手投げで豪快に決めました.
これは強い.玉乃島の名に恥じない力をつけてきましたね. 12勝3敗の好成績で敢闘賞に花を添えました.
若の里は9勝6敗に留まりましたが,殊勲賞獲得です. 終盤星を伸ばせなかったのは不満ですね.

土佐ノ海が低く当たって踏み込んで, 朝青龍が残すところを突き落としました.
7勝7敗同士の対戦は,土佐ノ海が制して勝ち越しを決めました. 今場所の土佐ノ海は,まずまず土佐ノ海らしさが戻ってきた感じでしょうか. 朝青龍は残念ながら幕内に上がって初めての負け越しとなりました.

当たりあって土俵中央で突っ張り合い. 雅山が徐々に押し込んでいきましたが, 栃東が土俵際でいなして体を入れ替えて引き落としました.
栃東が10勝目を挙げ,技能賞を獲得しました. 今場所も内容的にはパッとしない感じもしましたが, これだけの星を挙げる力はありますね.
雅山は千秋楽で負け越し決定.またまた角番ということになります.

当たりあって武双山がおっつけて出ていき, 魁皇が思わず肩透かしを引くところを武双山が出ていき, 最後魁皇が回り込みながら突き落しを見せましたが, 武双山の押し出しが一歩優りました.
魁皇は有終の美を飾れず,13勝2敗で終わりました. 武双山は最後に意地を見せ,ここのところ5連敗だった魁皇を破り, 10勝目を挙げました.

千代大海が頭から当たっていきましたが,武蔵丸は一歩も下がらず, 千代大海の引きに乗じて武蔵丸が押し出しました.
この一番も立ち会い待った. 理事長の挨拶にもありましたが,今場所は最後まで立ち会いがよくありませんでした.