優勝決定戦
| 行司 | 呼び上げ | 柝 | |
| 序二段 | 木村栄之介 | 友太郎 | 祿郎 |
今日の水付け呼出しさん
| 東 | 西 | |
| 幕内前半 | 和也 | 友太郎 |
| 幕内後半 | 大吉 | 光昭 |
今場所はついに一度も満員御礼が出ませんでした.
今場所は,定年を迎える裏方さんが多いですね. 式守伊之助,長八,床勇,若者頭の出羽ヶ崎が角界から去ることになります.
後半戦の水付けを担当した呼出し・大吉. 1月場所から十両への昇進が決まっており,水付け担当は今日で最後となります. 土俵下の人気者でしたが,ちょっと残念です. 幕内呼出しとしてお茶の間に登場するのは,何年後のことになりますでしょうか.
東土俵の九州場所おじさんは,今場所は観戦回数が少なかったようですが, 千秋楽は元気にご観戦です. 西土俵の新・九州場所おじさん(?)は,皆勤に近い観戦でした.
朝青龍が一つ突いて左上手.
若光翔の掬い投げで上手が切れましたがすぐに突っ張りに切り替えて攻め込みました.
しかし,一歩足が送れず,若光翔の叩きに沈みました.
十両の優勝争いから一歩後退.次の金開山の結果を待ちます.
しかし十両3枚目で11勝4敗.
入門から12場所での最速タイでの新入幕は確定的で,来場所が楽しみです.
金開山が頭から当たって前に出ながら右を差し,
左上手を引いて十文字を上手投げで投げ捨てました.
これで金開山が12勝3敗で十両優勝を決めました.
十両に落ちると強いですね.
隆乃若が踏み込んでさっと左上手.
右を差して腕を返し,時津海の腰を起こして寄り切りました.
8枚目で11勝4敗.
三賞受賞は見送られましたが,幕内上位に好成績者が少ないため,
新三役の可能性が十分あります.
若の里が右からかち上げ,海鵬が左を差して食い付いていきましたが,
若の里が右から抱えてどんどん前に出ていき,最後は左を指して寄り倒しました.
新小結で9勝目.今後に期待を持たせる殊勲賞です.
立ち会い頭で当たりあって武双山に左前廻しを与えず琴光喜が右前廻し.
ここから琴光喜が肘を締めて下に打つ出し投げを連続して打って,
武双山を後ろに向かせて送り出しました.
状態が完璧ではない武双山とはいえ,完璧な内容で圧勝.
文句なしの三賞総なめです.13勝2敗で結びの一番の結果を待ちます.
貴ノ浪が張って右から抱え込み,
雅山の肩を極めて,右腕一本で持ち上げるような小手投げで決めました.
貴ノ浪は一時はどうなるかと思いましたが,終盤5連勝で6勝9敗まで戻しました.
雅山は尻すぼみの9勝6敗です.
千代大海が当たって突っ張り,一方的に出島を押し込み勝負あったかと思いましたが,
出島が土俵際でのど輪をはずしてかわして突き落としました.
千代大海,出島とも9勝6敗で終わりました.
前半戦は両大関とも,特に千代大海は非常によかったのですが,
終わってみると物足りない成績ですね.
貴乃花が踏み込んでくるところを魁皇が左から抱えてとったり.
これを貴乃花が落ち着いて残し,頭をつけて押し込んで寄り切りました.
状態が万全ではない両者ですが,両者とも11勝4敗.
悪いながらもよく頑張ったというところでしょうか.
両者張っていって曙が突き放して両者右差し.曙が左上手.
曙が上手を引きつけて休まず押し込み,武蔵丸が俵に詰まって懸命に残しましたが,
曙がさらに力を込めて寄り切りました.
これで曙が今年2度目,通算11度目の優勝を決めました.
琴光喜との優勝決定戦も見てみたかったところですが,
曙が気合いで一発で決めました.
今年は毎場所優勝者が異なっていましたが,
後半は曙,武蔵丸,曙と,横綱がきっちりと締めて終えました.
あとは,貴乃花の復活が待たれるところです.