千秋楽

○琴錦−智乃花×

智乃花が頭から当たってくるところを琴錦が突いていなして, そのままの流れで左上手から寄り切りました.
千秋楽にやれやれの勝ち越しです. ただ,幕に戻れるかどうかは何とも言えませんね.

優勝決定戦
行司呼び上げ
序二段木村将二太助弘行
三段目木村吉二郎弘行太助

今日の水付け呼出しさん
西
幕内前半弘行和也
幕内後半利樹邦夫

終盤戦は連続満員御礼で,今場所の満員御礼は8回となりました.

十両の北勝鬨が幕下の泉州山に破れ5勝10敗となりました. 道産子関取がいなくなってしまうかもしれません.

星誕期が15戦全敗.十両では鳳凰以来のことだそうです.

若の里が左差し右上手で琴岩国を寄り切りました.
13勝2敗で2場所連続の十両優勝を決めました. 怪我さえ治れば幕内上位の力がある人なので,十両では圧倒的ですね.

貴闘力が頭で当たって張り手のど輪で高見盛に右差しを許さず, 高見盛もひるまず攻めましたが, 貴闘力が左から抱えてとったりで決めました.
高見盛は破れはしたものの10勝5敗で敢闘賞を受賞しました.

琴ノ若が張り差しにいきましたが, 金開山が低く当たって両前廻し.そのまま一気に寄り切りました.
金開山は幕内で初めての勝ち越しを千秋楽に決めました.

栃乃洋が左差しから巻き替えて両差し.一方敷島は外四つの体勢. 両者得意の廻しを引いて力が入りましたが,栃乃洋が寄り切りで勝ちました.

隆乃若が突っ張って右上手. 出てくるところを時津海がうまくかわして食いつき, 腋の下に頭をつける得意の体勢を作って寄り切りました.
隆乃若は6勝9敗で終わりました.ちょっと伸び悩みの感ありでしょうか.

安美錦が低く当たって右差し左前廻しから,浅い両差し. 攻め込んでおいて栃乃花の小手投げを残して, その反動を利用するように切り返して決めました.
昨日の相撲で腰を痛めながら今日勝って10勝5敗. この一番に勝って敢闘賞を決めました.

土佐ノ海が当たって押し込みましたが,押しきれずに叩きました. 再度土佐ノ海が出てくるところを追風海が左上手を引いて, 叩き込みながら回り込んでそっくり返りながら上手投げで決めました.
7勝7敗同士の対戦は,追風海に軍配が上がりました. 追風海は5枚目の地位で勝ち越せるとは予想以上の健闘じゃないでしょうか. 土佐ノ海は7場所維持した三役の座をついに明け渡すことになりました.

和歌乃山の立ち会い変化を魁皇が余裕で残し,のど輪で押して押し出しました.
魁皇が11勝目を挙げ,どうやら大関昇進ということになりそうです. 今場所は内容的には今一つ盛り上がりに欠ける感じもありましたが, 安定感がありましたし,今までの実積も考慮して文句なしじゃないでしょうか.

武双山が左前廻しで出ていきましたが, 小城錦が俵で残して下手捻りで逆転しました.

栃東が踏み込んで右四つに組み止め出島の出足を止めました. しばし動きが止まったあと, 栃東が引きつけて出ていき切り返し気味に外掛けで出島を破りました.
栃東が12勝目を挙げ,技能賞を獲得. 意外なことに幕内での12勝は初めてのようです. 今場所は立ち会いの変化などもなく, いよいよ大関が見えてきたんじゃないでしょうか.

頭で当たりあって突っ張り合い. 雅山が押し込んでおいて千代大海を引き落としに破りました.
千代大海は,今場所の勢いはどこに行ってしまったんでしょうか. ちょっとあっけない負け方でした. 新大関の雅山は6勝9敗.来場所は角番となります.

この相撲で29代式守伊之助が最後の土俵となりました. 差違いなどが多く平成の迷行司の名を欲しいままにしましたが, ここ二場所は安定してましたね.

曙が突っ張っていきましたが武蔵丸がかわして頭をつけて左下手の体勢. 曙が右上手を引きはしたものの苦しい体勢で, 我慢しきれず巻き替えにいったところを武蔵丸が前に出て寄り切りました.
曙は優勝を決めたあと連敗で,画竜点睛を欠く後味の悪い復活優勝となりました.