十三日目

○琴錦−蒼樹山×

蒼樹山の突っ張りを琴錦が下から腕を突き上げるように突き返し, 低い体勢で押し込んでおいて叩き込みました.
ふーっと息を吐いて7勝目.何とか勝ち越しが見えてきました. 一方蒼樹山は幕尻14枚目で負け越し決定です.

今日の水付け呼出しさん
西
幕内前半弘行太助
幕内後半大吉利樹

幕下の朝青龍が7戦全勝で幕下優勝を決めました. 新十両確定ですね.

大善が左を差して一気に出ていきましたが, 琴龍がなんとか残してがっぷり四つの体勢. 琴龍が外掛けから上手投げで崩し,廻しを切って寄り切りました.
怪我で休場かと思われていた琴龍でしたが, 頑張って勝ち越しを決めました.

土佐ノ海が頭から当たっていって貴ノ浪が受け止めたかに見えましたが, 貴ノ浪がちょっと引いたところを土佐ノ海が一気に前に出て押し出しました.
貴ノ浪はついに負け越し決定です. 土佐ノ海は7敗してから3連勝で粘っています.

栃東が左からおっつけて高見盛の右差しを警戒して攻めましたが, 高見盛が回り込みながら右を差して腕を返して逆襲しました. 栃東が土俵際でうっちゃるようにしながら突き落としましたが, 高見盛が倒れ込みながら体を預けるようにしてもつれながら落ちました.
行司軍配は栃東の突き落しを有利と見て上げましたが, 同体と見て取り直しとなりました.
取り直しの一番は,高見盛がさっと右を差しましたが, 栃東が左の上手を引き,右は首に巻きながら上手投げで仕留めました.
この二人は同学年で,高校時代に対戦してるんですね.

魁皇がちょっとフワッとした感じの立ち会いでしたが低く当たっており, 叩きながらの掬い投げで安芸乃島を沈めました.

武双山が踏み込んでいきましたが威力なく, 栃乃洋が左を差し右上手を引いてすぐに投げで崩して寄り切りました.
もう何敗しても同じなので早く休んで治療に専念したほうがいいと思いますが, なかなかそうはいかないんでしょうか.

追風海が右肩から当たって左前廻し. 出島が突き放そうとしましたが追風海は命綱を離さず, 回り込むように体を開きながら出し投げで倒しました.
追風海が7勝目とは予想外の成績です. 出島は4敗目.序盤は快調に飛ばしていたのに,気づけばこんな状態です.

曙が張って右差しを狙いましたがならず. 曙が突き放しにいくところを, 雅山がいなして曙が土俵の外に飛び出しそうになりましたが, よく残して右上手左下手.腰を低くして頭を付けて押し出しました.
19場所ぶりの復活優勝を13日目に決めました. 一時は引退もささやかれ,最近はあと一歩のところで優勝を逃す場所が続きましたが, ようやっと優勝を勝ち取りました. 今場所はいなされてもよく残せていますね.
雅山は新大関の場所で負け越しとなりました. 初日の相撲で方を痛めたのが響いています.

千代大海が踏み込んで突っ張って押し込み, 武蔵丸が押し返すところを突き落とし, さらに押し返して突っ張って押し出しました.