千秋楽

優勝決定戦
行司呼び上げ
序二段木村栄之介友太郎光昭
三段目木村慶一郎邦夫同上

今日の水付け呼出しさん
西
幕内前半友太郎和也
幕内後半大吉邦夫

今日は十両と幕内の対戦が4番組まれています. 幕内から落ちそう人が多いですが,十両から上がりそうな人が少ないため, これらの対戦は注目です.

幕内最初の一番は,孔一さんが裁きましたが, 呼び上げは次郎さんではなく拓郎さんが行なったようです. やっぱり次郎さんも幕内での呼び上げはさせてもらえないのでしょうか.

7勝7敗の対戦.戦闘竜がどんどん突っ張って前に出て, 防戦一方の蒼樹山を突き出しました.
戦闘竜は十両2枚目で勝ち越し決定. 普通なら入幕は厳しいでしょうが,ラッキーな新入幕となりそうです. 蒼樹山は13枚目で負け越し決定.下に一枚ありますが,どうなるでしょうか.

2大関を破った栃乃花が,今日は十両の高見盛との対戦. 立ち会いさっと右四つ左上手.高見盛も上手を引いて寄っていきましたが, 栃乃花が土俵際で余裕を持って体を入れ替え,体を預けて寄り切りました.
栃乃花は敢闘賞と技能賞の受賞に花を添え,12勝3敗の好成績です. 高見盛はこの一番に勝てば若の里との優勝決定戦でしたが, 残念ながら優勝は逃しました.しかし,来場所の新入幕は確実です.

肥後ノ海が張り差しから一気に安美錦を寄り切りました.
肥後ノ海が格の違いを見せつけて9勝目. 安美錦は2枚目で8勝7敗ですが,新入幕でしょうか. 楽しみな力士が上がってきそうです. でもまだ家賃が高いかもしれませんね.

大碇が当たって突っ張りどんどん出ていきましたが, 土俵際まで押し込んだところで金開山が左を差して右上手. こうなれば金開山.腕を返しながら押し返して寄り切りました.
十両筆頭の大碇,残念ながら負け越しです. 金開山は10枚目で5勝10敗. 落ちてもおかしくない星ですが,首の皮一枚つながっています.

闘牙が突っ張っていきましたが, 闘牙の叩きに乗じて小城錦が左を差し, 腕を返して右の上手も引いて寄り立てました. ここで闘牙の足が俵を踏み越したかに見え, 行司咸喬が小城錦に軍配を上げ,「勝負あった勝負あった勝負あった」 と言いながら蛇の目の砂を確認すべく歩み寄ったところで両者動きを止めました. しかし,蛇の目には跡が残っておらず咸喬唖然. 協議の結果最初から取り直しということになりました. ビデオで見る限り闘牙の足は完全に出たように見えますが, 蛇の目には跡が残っていませんでした. 闘牙が忍法でも使いましたでしょうか.咸喬さん,ちょっと不運でしたね.
最初,咸喬は制限時間いっぱいの状態からの取り直しを指示しようとしましたが, 審判長からの指示で, 通常の取り直しのように仕切り直しから再開ということになりました.
取り直しの一番は,闘牙が突っ張って出ていきましたが, 負け相撲が取り直しになって逆に気負いすぎたか, 仕切り線で足を滑らせて腹からバッタリと落ちました.

寺尾が激しく突っ張り,濱ノ嶋が下からあてがって応戦しましたが, 突っ張りあいなら寺尾の相撲. タイミングよく体を開いて叩き込みました.
91場所務めた幕内の座を明け渡すことになりそうですが, 今日の相撲を見る限りまだまだいけそうですね.

貴闘力が突っ張っていきましたが, 旭鷲山が手を伸ばしてあてがうと勝手が悪そうでした. 旭鷲山が足を取りにいくと見せかけてフェイントをかけて押し出しました.
先場所優勝の貴闘力は,2勝13敗に終わりました.

魁皇が踏み込んで左を覗かせ,のど輪でぐいぐい押し込みました. 玉春日のいなしに少し泳ぎかけましたが踏み止まり, 左を差して右上手も引いて寄り切りました.
魁皇が14勝1敗で結びの一番の結果を待ちます. 殊勲賞と敢闘賞を受賞しています.

隆乃若が踏み込みましたが, 土佐ノ海が右差し左上手で隆乃若に上手を与えませんでした. 隆乃若が上手を引きましたが土佐ノ海がすぐにこれを切り, これを期に引き付けて寄り切りました.
土佐ノ海は本来の相撲ではありませんでしたが,力の差でしょうか. これで9勝6敗.雅山が大関昇進ということになっても,今回も小結残留でしょうかね.

雅山が頭から当たって左差し右前廻し. 貴ノ浪が右から抱えて上手を切って寄っていきましたが, 雅山が俵に詰まりながら回り込んで掬い投げを打って体を入れ替え, すかさず寄り切りました.
雅山が大きな11勝目. 星数的には申し分ありませんが,大関にはまだ一歩足りないように思いますねぇ. 理事会を招集するということになりましたが, 理事会で議論が行なわれるということのようです. 理事会での昇進見送り決定という,異例の事態もあり得そうです.
今日勝てば敢闘賞ということでしたが,勝って敢闘賞を獲得しました.

当たりあって突っ張りあい.千代大海が機を見て出島を叩き落としました.
千代大海は11勝4敗. ようやっと千代大海らしい相撲が出るようになり, 来場所以降楽しみじゃないでしょうか. 出島は8勝7敗に終わりました.

曙が右から張って左差し右上手. 貴乃花の上手投げにぐらっときましたがどっしりと踏み止まりました. しかし腰を落として終始攻めたのは貴乃花. 投げで崩しながら引き付け手前に出て寄り切りました.
この瞬間,魁皇の初優勝が決まりました. 曙は3年ぶりの優勝に,またあと一歩のところで届きませんでした.