七日目

今日の水付け呼出しさん
西
幕内前半祿郎太助
幕内後半安喜夫秀行

三段目の取組で, 若松部屋・朝ノ霧の廻しの前袋が外れて反則負けとなる珍事がありました. 前相撲などでは何番かあったようですが, 本場所の取組では,1917年の十両・男島以来83年ぶりとのことです.

追風海が左前廻しを狙っていきましたが, 闘牙がもろ手から突っ張って出ていき, のど輪で上から押し潰すように押し倒しました.
1敗同士の対戦でしたが,闘牙が圧倒しました.

当たりあって安芸乃島が低く頭をつける体勢になりましたが, 終始攻めていたのは栃乃花の方でした. 安芸乃島に廻しを与えず,安芸乃島が出てくるところを, 土俵際で回り込みながら叩き込みました.
昨日は追風海に立ちふさがった安芸乃島でしたが, 栃乃花を止めることはできませんでした.

玉春日が二本差しましたが,旭天鵬が抱えて極めました. 玉春日がかまわず出ていきましたが旭天鵬が小手に振るようにして残し, 今度は旭天鵬が極めたまま出ていきましたが玉春日が土俵際で体を入れ替え, そのまま出ていくところを旭天鵬がさらに体を入れ替え, 旭天鵬が抱えて体を預けるところを玉春日がうっちゃるようにして体を入れ替え, 最後は玉春日が腕を返して寄り切りました.

魁皇が左肩から当たるようにして左差し, 右も浅く差して一気に出ていき,栃乃洋を押し出しました.

貴ノ浪が右から抱え込みにいきましたが,栃東が左差し右前廻し. 栃東が引き付けて寄ると貴ノ浪の腰が伸びてしまい, 貴ノ浪が振るところを踏み止まって,引き付けて上手投げで仕留めました.

千代大海が回転のいい突っ張りをどんどん繰り出し, 濱ノ嶋がこらえるところを突き倒しました.
千代大海は,少しずつ自分の相撲を取り戻しつつある感じです.

当たりあって出島が出ていきましたが,土佐ノ海が土俵際で残し, 出島がさらに出てくるところを回り込みながら叩きました.

貴乃花が大善を軽くあしらいましたが, 出し投げを打ったそのあとの攻めや, 掬い投げで投げきれずにかわされたりと, ちょっと集中力に欠ける攻めだったように思います. まあこの横綱は,集中しなくてもいい相手にはこういう相撲を取って, 集中力の温存を図る感じではあるんですが.

曙が右から張って右差し左上手. 腕を返して万歳させ,雅山に何もさせず一気に寄り切りました.
1敗同士の注目の一番でしたが,曙が圧倒しました. 今場所の曙は,安定感を感じますね.