千秋楽

優勝決定戦
行司呼び上げ
序二段保之助太助邦夫
十両晃之助隆二同上

今日の水付け呼出しさん
西
十両啓輔洋平
幕内前半重太郎祿郎
幕内後半大吉邦夫

大阪場所は結局15日間満員御礼となりました. 連日の満員御礼を続けているのは,大阪場所だけとなっています.

十両栃乃花が,踏み込んで一気に大碇を押し出しました.
これで,十両は,栃乃花,琴光喜,戦闘竜が13勝2敗で並び,決定戦となります. 大碇は10敗目となり,またまた十両へ逆戻りということになります.

優勝決定戦では,栃乃花が戦闘竜,琴光喜と連破して,十両優勝を決めました. 本割では両者に破れており,今日はほとんど3番連続で取ることになり, 一番不利かと思われましたが,逆にそれがよかったんでしょうか. しかし,13勝2敗というのは,十両優勝としては非常にハイレベルの星ですが, この星で3人が並ぶとは非常に珍しいですね.

隆乃若が猛然と突っ張り,濱ノ嶋が一瞬左を覗かせましたが, すぐに振りほどいてさらに突っ張って突き出しました.
今場所は上位初挑戦ということもあり, なかなか思いどおりの相撲が取れませんでしたが, 千秋楽に元気のいい良い相撲を見せてくれました.

朝乃若の当たりが弱い感じで琴龍が先手を取りましたが, 朝乃若が頭を付けて右からおっつけ, さらに左からおっつけてグイッと押して送り出しました.
7勝してから6連敗していましたが,千秋楽にようやっと勝ち越しを決めました.

魁皇が当たって左を差し,前に出ながら右上手を引いて玉春日を寄り切りました.
状態が悪いながらも,千秋楽で勝ち越し決定,小結の座を守りました.

頭で当たり合ったあと,雅山が猛然と突っ張って土俵際まで追い込みましたが, これで優勝決定戦かと思った瞬間, 貴闘力がするりとかわして体を開きながら右から突き落とすようにして, 送り倒しました.
引退の危機から一転,すばらしい優勝を決めました. 勝ち名乗りを受けるときから涙が止まりませんでした. 幕尻での優勝は史上初めてで, 新入幕から58場所での優勝は,史上もっとも時間のかかった優勝とのことです.

武双山が立ち会い左を差しましたが, 栃東の方が低く当たって頭を付けて両前廻しの体勢. 栃東が優位に攻めましたが, 武双山が栃東の投げをこらえて回り込むようにしながら突き落とすと, 栃東が膝から落ちました.
今日は苦しい内容でしたが白星をもぎ取り,12勝目. 理事会の招集もすでに決まっており,文句なしの大関ですね.

貴ノ浪が両方から抱え込みましたが, 出島が低い当たりから両差しで腕を返して一気に寄り切りました.
大関に復帰した貴ノ浪でしたが,今日の相撲で負け越し決定, またまた角番となってしまいました.

千代大海が右肩に大きくテーピングをして登場. 12日目の貴乃花戦で痛めたということです.
千代大海が頭から当たっていって突っ張り, 武蔵丸が押し返して出てくるところを突き落としました.
千代大海が千秋楽に辛うじて勝ち越しを決めました. しかし武蔵丸はどうしたんでしょうか. 優勝がなくなって気が抜けましたでしょうか.
それはそうと,伊之助の軍配は武蔵丸. 千代大海に突き飛ばされる格好になり,勝負がついた瞬間を見てなかったようです. 物言いもつかず,勝ち名乗りを武蔵丸に上げかけましたが, 「とざい東西」を言いに上がった呼出し栄太郎に促され, 千代大海が勝ち名乗りを受けました. 呼出しが勝負を裁くとは前代未聞ですね. 耄碌するのもいい加減にしてもらいたいものです. あと数場所で定年ですが,もう限界でしょう. 栄太呂さんのナイスフォローで大失態は免れましたが, これで出場停止程度の処分というわけにはいかないでしょう. しかし,審判は誰も気づかなかったんでしょうか. 差違いしようもない相撲でしたから, よもや武蔵丸に軍配が上がろうとは思わなかったのでしょうが, その後の伊之助の挙動に対して,何らかのアクションがあってしかるべきでしょう. 職務怠慢ですね.これでは伊之助を処分する資格もありませんね. 栄太呂さんのフォローがなかったらどうするつもりだったんでしょうか.

曙が踏み込んで左を差して出ていきましたが, 貴乃花も立ち会いさっと左前廻しを引いていました. 曙の突進を組み止めましたが,そのあとの上手投げが呼び込むようになり, 両者とも土俵下に雪崩落ちました.
非常に微妙な相撲でしたが, 物言いもつかずすんなり曙の寄り倒しの勝ちとなりました.