二本松城

箕輪門(1998年7月)

交通:
JR東北本線・二本松駅より徒歩約15分. 十分歩いて行ける距離ですが,長く急な坂を登り, さらに坂を下ったその先にあります. 道順の案内がありませんが,歴史資料館を最初の目印にするとよいでしょう.
歴史:
室町中期に奥州探題・畠山満泰が築城し, 以後140年あまり畠山氏の居城として続きましたが, 天正14(1586)年に伊達政宗により落城させられました.
豊臣時代になり,蒲生氏により頂上の本丸や周辺に石垣が積まれ, 近世城郭として整備されました.
寛永20(1643)年に丹羽光重が10万石で入城し, 以後,幕末まで丹羽氏の居城として続きました.
戊辰戦争では,官軍との徹底抗戦ですべてを焼失し,落城しました.
遺構・施設:
三の丸以内の広い範囲が整備されている.三の丸より上は,完全な山城. 山道を登り切ると,忽然と巨大な石垣が出迎えてくれます.
箕輪門:
二本松城の正門にあたり,江戸初期の城主・丹羽光重の建造です.
本丸石垣:
山の頂上に,忽然と現われる巨大な石垣. 1991年の発掘調査を契機に石垣の修築・復元工事が行なわれ, 1995年に完成しました. 1998年7月現在,石垣上の工事を行なっていました. 昔の石垣を保護するため, 昔の石垣にかぶせる形で新しい石垣を築いています.
搦め手門跡:
城の裏西に位置する門.石垣と門柱の礎石が残っています. 二本松城始築時の慶長初期(1590年)頃に建てられたものです.

二本松城案内図

搦め手門跡
(光は雨に反射した
フラッシュ)
搦め手門付近から
本丸石垣
本丸石垣 石垣の上に登る
階段(工事中だった)

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