メールの書き方など,いわゆるネチケットに関するページはたくさんありますが, 多岐にわたる内容でボリュームが大きかったり, 技術的に細かいことがたくさん書いてあったりして, 取っつきにくいものが多いように思います.
このページは,メーリングリストに投稿する場合を主に想定し, メールを書くときの注意点を, 内容を絞って極力簡潔にまとめてみました. メーリングリスト運用の一助になれば幸いです.
このページは,以下のような内容になっています.
読みやすいメールを心掛けましょう |
送信する前に読み返しましょう |
メールを書き終わり,さあ送信. その前にもう一度, 自分の書いたメールを読み返してみましょう. そのメールを読む人の立場に立って読み返してみてください. 読みやすいものになっていますか?
また,読み手の立場に立って読み返すことにより, 誤字脱字,不適切な表現や意味不明な文章に気付くこともあります. |
受信した自分のメールをチェックしましょう |
メーリングリストの場合, 自分が送信したメールもメーリングリストから配信されてきます. このメールをじっくりと読み直す必要はないかもしれませんが, ちらっと目を通すぐらいのことはした方がいいと思います. 後述する「自動折り返し機能」などにより, 送信時の意図とは違う形に整形されている場合があります. また,設定ミスにより文字化けなどが起こっている場合もあります. |
全角30〜35文字程度で改行しましょう |
一般的に,(引用される場合のことも考えて) 全角で30〜35文字程度で改行するのが良いとされています. 1行の長さが長すぎると, 読み手の環境によっては,おかしなところで折り返されてしまったり, 横スクロールしなければならなくなったりして非常に読みにくくなります. 適切な位置で改行することにより, みんなが読みやすいメールにすることができます.
あなたは横長のウィンドウでメールを読み書きしているかもしれませんが,
読み手も同じ環境とは限りません.
最も一般的と思われる環境を想定して,
メールの書式を考えるように心掛けるべきでしょう. |
「自動折り返し」に注意しましょう |
上記のようなことから,メールソフトによっては, 指定した桁数で自動的に折り返す(改行する)機能が提供されている場合があります. しかし, といった不具合も発生します. 「自動折り返し機能」はOFFにして, 明示的に改行を入れる(リターンキーを押す)ようにした方がいいかもしれません. |
メールの引用は適切に行ないましょう |
メールの引用は,どの部分に対する返答なのかを明確にし, 話の流れをわかりやすくするために行ないます. 引用は最低限に,かつ, わかりやすく行なってください. 本文の分量に比べて引用の分量が多い場合,たいていの場合引用が不適切です. 引用部分をもう一度見直してください. 逆に引用が少なすぎると,話がつながらなくなる場合があります. 適切な分量の引用を心掛けてください. 読み手の立場に立って読み返すことにより, 適切かどうかの判断ができると思います. 引用部分は,通常引用符合(">"など)を付けてわかりやすく区別します. 引用部分をさらに引用する場合は">>"のようになります. メールソフトによってはこのような処理がきちんと行なえないものがあるようです. Outlook Expressを使って書かれてメールには, 引用部分がボロボロのものがよく見受けられます. 引用符合が正しく付けられていないメールは, 非常に読みにくいものになります. きちんと処理のできないメールソフトをお使いの場合は, 手動で整形してから送信するようにしてください. |
正しい設定を行ないましょう |
メールは「テキスト形式」で送りましょう |
Outlook ExpressやNetscape Messengerでは, 「HTML形式」がデフォルトになっていたりします. 特にメーリングリストでは, 全員がHTMLに対応しているメールソフトを使っているとは限りません. また,メーリングリストでやり取りするメールでは,たいていの場合, HTMLによる表現力の向上は不要です. このようなことから,多くのメーリングリストでは, HTML形式のメールを禁止しています. HTML形式のメールは,送信者受信者両者の間で合意が取れた場合にのみ使用し, 通常は「テキスト形式」で送信するようにしましょう. |
ヘッダ部分は正しくMIMEエンコードしましょう |
Subject(件名)などの「ヘッダ部分」には, 日本語(2バイト文字)は使えない決まりになっています. 日本語を使いたい場合は,「MIMEエンコード」という方法で, 1バイトコードに変換する必要があります. 多くのメールソフトは,MIMEエンコードの機能を持っていますので, 正しく設定することにより, ヘッダ部分にも日本語を使うことができるようになります. |
JISコードで送信しましょう |
メールの本文に日本語(2バイト文字)を使う場合, 文字コードは「JISコード」を使う決まりになっています. パソコンのファイルなどでは「シフトJISコード」を使用していますので, このことをご存じの方は「シフトJISが正しいのではないか」と思うかもしれませんが, メールでは「JISコード」を使用します. 文字コードを選択できるメールソフトがありますが, 正しく「JISコード」を選択するように注意してください. |
Outlook Expressの設定方法 |
バージョンにより多少異なりますが,Outlook Express 5の場合, 「ツール」→「オプション」→「送信」の設定を確認します.
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Netscape Messengerの設定方法 |
「編集」→「設定」→「メールとグループ」の設定を確認します.
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リンク集 |
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補足説明 |
理不尽な改行の例 | ||
まず,「全角12文字で自動的に折り返す」設定になっているものと仮定します. この状態で,以下のように, 全角15文字目で明示的に改行を入れてメールを作成します.
この状態でメールを送信すると,自動折り返し機能により, 下のような形に整形されて送信されることになります.
どうでしょう.とても読めたもんじゃないですね. |
引用部分の自動改行 | |||
まず,「全角12文字で自動的に折り返す」設定になっているものと仮定します. この状態で,以下のように, 引用を含んだメールを作成したとします.
この状態でメールを送信すると,自動折り返し機能により, 下のような形に整形されて送信されることになります.
どうでしょう.どこが引用部分なのかが非常にわかりにくいですね. もし自動折り返し機能が賢ければ,次のような整形結果になるかもしれません.
このような整形結果にならないのであれば, 自動折り返し機能を使わないようにするなり, 手動で正しく整形してから送信するなりする必要があります. 何も対処せず,最初の整形例のようなメールを送ってはいけません. |
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